発表できなかったお説法

2017年10月1日に立正佼成会神戸教会で「お説法」のお手配を頂きました。
「お説法」と言っても、佼成会の会員さん以外の方には分からないと思いますので、簡単に言うと、自ら体験し、学んだことを他の皆さんにお話することによって、知恵や功徳をお分けする修行(法施)だと考えています。
まあ、言う程大そうなことではありませんので、私の体験談だと考えて下さい。
文章を書くのは好きなので、1日で下の文章が完成しました。しかし、その後で、「お説法」の中にあれこれと盛り込んで欲しいとの注文が入り、非常に長い「お説法」の原稿となってしまいました。原稿用紙5,6枚にまとめなければいけなかったので、結局、書きたいことの半分も発表できませんでした。
私が本当に(個人的に)書きたかったところは全て削られてしまった(最近の出来事を優先した)ので、その発表できなかった部分の「お説法」をここに投降したいと思います。


朔日参りの日の「お説法」

以前にもお説法のお手配を頂き、その時は「私と佼成会との出会い・母との関係」を中心にお説法をさせて頂きました。
今回また同じテーマでのお説法のお手配を頂き、どうしようか迷いました。前回は私の書きたい事を書けず、言われるままの文章を書いた記憶しか有りませんでしたので、あまり引き受けたくはなかったのですが、今回は「書きたい事を書いて良いよ」と支部長さんからお墨付きを頂きましたので、「それでは」と引き受ける事にしました。

それでは、私が立正佼成会と出会ったのは地球の裏側ブラジルでした。
当時の私は佼成会どころか、宗教と言うものに全く興味が有りませんでした。「自分の力で働き、稼いだお金で食べているのだから、宗教に頼る事など全く必要ない」と考えていました。
ところが会社からの突然の辞令でブラジル勤務となり、何も分からない異国の地で一人働く事となりました。現地へ到着して直面した問題は、日本語は全く通じない。英語(話せませんが)も殆んど通じない。そして、今まで培ってきた日本の常識や知識が全く役に立たない。つまり、一人では何もできないという現実でした。そんな時に偶然知り合ったのが立正佼成会ブラジル教会の人達だったのです。
当初は「ブラジル教会へ行けば日本人と会え、日本語が通じ、日本の情報が入る」それだけで嬉しくて、月に二~三回サンパウロの教会へ通う様になりました。その後、私が住んでいたサンミゲール・アルカンジョ―市にも支部が有る事を知りました。支部の皆さんからは農業(当時、本社からの指示で牧場経営をしていた)や生活の色々な事でご指導を頂きました。佼成会の方々に出会わなければ、今頃、どうなっていたかと考えると、本当に想像もできません。正にそういうお手配があったと言う事でしょうか。

佼成会の教えに興味を持つ様になったのは毎月、教会で頂く「躍進」を読み始めてからでした。
他には日本語の本や雑誌が無かったので、隅から隅まで読みました。特に「開祖様」の漫画は楽しく読ませて頂きました。
また、教会へ行くと教会長さんや教務員さんが仏様の教えを分かり易く例を交えながらお説法されていました。私もその中で「諸行無常」、「諸法無我」、「自灯明・法灯明」と言った教えを知る事になりました。
私が一番「素晴しい」と思った事は、年に三~四回、日系人マッサージ師が教会に集まり、喘息を持つ子供達の無料治療を行っていた事です。ブラジルでは八割の人が貧困層と言われ、子供が病気になっても治療を受けさせる事ができない人が大勢います。私もこの様な技術を身に付ければ、食べていけるだけでなく、多くの人に喜んで貰えて、社会にも貢献できると、この時、思いました。

日本へ帰って来てからしばらくの間、整体師の仕事をしていました。
ブラジルでの経験からマッサージ師とは少し違いますが、この道に入りました。その縁から、神戸教会では「ゆずりは」の人達と知り合いになり、「ゆずりは」のスタッフとしても参加させて頂きました。「健康の話」のコーナーを受持ち、毎月、どんな話をしようか頭を悩ませましたが、そのお陰で色々と勉強になりました。今ではこの時の経験が自分の財産になったと思っています。
支部の方からも「お当番修行に参加して欲しい」と言われ、最初は立ち当番から、それから、「人数が足りないので、聖壇のお役もやって欲しい」と言われ、いきなり「鐘」のお役を引き受けました。ブラジル教会で鐘や木鉦の叩き方を教わっていたので、初めての聖壇のお役でしたが、何とか熟せました。その後、「教師」の資格も頂き、「導師」のお役もできる様になりました。
私が聖壇のお役を始めた頃、明石西支部では重鎮の壮年さんが次々に亡くなり、壮年部長さんが聖壇のお役を集めるのに大変苦労していました。定年退職をして時間の自由が利く壮年さんが一人も居なくなってしまったのですから。
そこで「ゆずりは」のお役に加えて、お当番の日も毎月休みを取って参加するようになりました。勿論、仕事が第一なので参加できない日も有りますが、部長さん一人に苦労させる訳にはいかないので、率先してお当番には参加する様にしました。その後、紆余曲折は有りましたが、Mさん・Sさん・K君など聖壇のお役に参加できる人が増え、(今は壮年部ですが)Yさん・Tさんなど青年部の若い人達の中から「教師」の資格を取り、「導師」をできる人も増えました。以前は三人がやっとだった聖壇のお役が、時々足りない事は有りますが、今は、ほぼ五人揃う様になりました。良い意味で諸行無常、部長さんを中心に多くの人々の努力と協力が有っての結果だと思います。

話は変わりますが、昨年の11月、母が交通事故で亡くなりました。
あまりにも突然の死だったので、混乱と悲しみの中、どうしたら良いのか、ただ迷うばかりでした。母の死を知らせると即日、支部長さん・主任さん・会計さん・部長さんが直ぐに駆け付けてくれ、斎場の手配や葬儀の準備等、色々と助けて頂きました。お世話になった事に本当に感謝すると共に、母の死をきっかけに佼成会に入っていて本当に良かったという思いが湧いて来ました。今回の経験から、信仰の大切さは勿論ですが、日頃からサンガの活動に参加し、人と人との繋がりを大事にしていく事が本当に大切であると心から思いました。
教会への参拝、お当番修行、ご供養、法座への参加等、日頃、「面倒臭い」、「しんどい」と思う事も、人と人の繋がりを醸成するには必要な事であり、教えを理解する前に、形から入る事も大事かなと、最近、つくづく思う様になりました。勿論できる範囲での事ですが、少しでも一歩踏み込んで、これまで以上に佼成会の活動に参加して行きたいと今、考えています。
私は、亡くなった人の葬儀を挙げ、供養する事で、その人が成仏するとは思っていません。しかし、少なくとも、誰かに葬儀をして貰い、供養して貰う人生を送ったからこそ成仏できるのだと考えています。昔、主任さんや部長さんに、「私が亡くなったらどうなるのだろう」と聞いたことがあります。「勿論、佼成葬で送り出してあげますよ」と約束をして貰った事が有ります。そして、安心した記憶が有ります。
私の葬儀が行われる頃には、今の主任さんや部長さんは代替わりしているでしょうから、その代でも約束を実行して貰える様に、精進をしていきたいと思います。

母の死について色々考えました。
教会長さんから、「交通事故による突然の死を、横谷さんは納得いかないかもしれないが、これも仏様のお手配、寿命だったと受け入れましょう」と言われた時、「こんな理不尽な死など受け入れられるはずがない」と当初思いました。母の健康状態から、当然、母は百歳まで生きるものだと思っていましたから。
しかし、親や近親者を亡くした他の人の話しを聞いてみると、長い闘病生活の末、旅立って行った親や配偶者の介護をした人は、大変な苦労をしており、特に認知症を発症した人の介護は想像を絶する苦労だったと聞きました。そうした苦労を味わう事の無かった私や弟は母に助けられたのかもしれません(父の介護は母がしました)。これも仏様のお手配で、親の介護に携わるよりも、私に「何か他の事でやる事が有るのではないか?やらなければならないのではないか?」と仏様が仰っている様に思いました。
教会の様々な行事や活動の中で、納得いかない事も正直言って有りますが、ご供養や法座等のご法の活動を欲する人の為にはできるだけ協力していきたいと思っています。
私は運命論者では有りませんが、人はこの世に生まれて来る前に、「私はこの様な人生(=修行)を送る」と宣言して生まれて来ると考えています。どんなに辛い人生でも、自分で宣言して生まれて来たのだから、人の所為や社会の所為にする事はできません。
私は今生で何をしようと宣言して生まれて来たのか、どんな修行(試練)を設定して生まれて来たのかよく考えます。が、未だに分かりません。しかし、佼成会との出会いは、ただの偶然ではなく、私の人生(宣言文)の中に織り込まれていたものだと、最近、考える様になりました。

母の死から一周忌を迎えようとするこの時期に、お説法のお手配を頂いたのは、私の佼成会に対する思いを再構成する丁度良い機会を与えて頂いたと感謝致します。佼成会は、いつも「ああせい、こうせい」と煩いのですが、教えは正しいと信じています。よって、信仰は佼成会一筋と決め、お当番修行やご供養、お手取り、法座等の身近な佼成会の活動を通して多くの人との絆を深めていき、菩薩行を実践して行きたいと思います。
皆様有難うございました。合掌


以上が未発表で私が語りたかった内容のお説法(最初の原稿文)です。
「お説法」の冒頭でも書いていますが、やはり今回も私の書きたいことは半分も書けませんでした。そこで、今回、ここ(ブログ)に投稿させて頂きました。見て頂ける人は少ないかもしれませんが、自分の言いたいことを吐き出せるので、ブログを開設して本当に良かったと思います。
そして、本題としての、私と佼成会との出会いを理解して頂けたでしょうか?また、機会が有れば、10月1日に発表した「お説法」の本文も投稿したいと思います。

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